パパ時々夫たまに自分

「パパ」から「夫」から「自分」から発信する埼玉中心のマイペースな日常ブログ

娘誕生それから

 

papaotto.hatenablog.com

からの続きです。

 

ようやく出てきてくれた我が子。

 

だけど我が子は一切泣かない。動かない。

 

おかしい。

何やら先生たちが色々処置をし始めてる。

そしてそのまま先生と我が子はもう一つの部屋へ消えていった。

 

放置される奥さんと自分...

疲れ切っている奥さんはまだちゃんと我が子を見れていない。

 

しばらくして

「お父さん、ちょっと良いですか?」と先生に呼ばれたので看護婦さんに奥さんをお願いし我が子がいる部屋へ。

 

我が子はいるが管が繋がれている。

先生から色々と説明を受ける。

動転していたせいか記憶が曖昧な部分が多いので簡単に説明すると...

 

生まれてくるときへその緒が三重に首に巻きついていてその状態で吸引分娩を行なったのでいわゆる窒息の状態で生まれてきたらしい。

この病院での治療は限られてるのですぐに小児科に移動する

 

との事。

そう説明だけ聞いて我が子はすぐに救急車で県立の小児科医療センターへ運ばれていきました。

自分も移動しようとした時お義父さんが病院に着いたので自分の車に乗せて説明をしながら小児科医療センターへ移動。

 

それから3時間近く待たされたと思います。その間にウチのオカンも合流しひたすら待ちました。

 

んでようやく我が子の担当医の先生に呼ばれ診察室へ。

んで診察の結果、病名は

 

低酸素脳症

※胎児、新生児の脳が低酸素および虚血にさらされることによって起きる脳症。重度の場合は仮死状態になる可能性もあり。仮に治っても何かしらの障害が残ることもある。

 

だそうです。

初めて聞く病名だったけど軽傷じゃない事だけはすぐ分かりました。

 

「治りますか?」の問いに

「この2,3日を乗り越えれば。仮に乗り越えても後遺症が残る可能性もあります」との答え。

 

当たり前ですけどこういう時の医者って大丈夫って言わないですよね。

それがまた不安を募らせてくれました。

 

それからの治療法やらその他病院の説明などひと通り聞いたあと

 

「今日は子どもに会えますか?」の問いに

「お父様だけなら会えます」

 

との事だったのでNICU(新生児集中治療室)にいる我が子と改めてご対面。

 

 

...

 

 

見た瞬間絶句しました。

そこにはありとあらゆる場所に無数の管が繋がれてる痛々しい我が子が。

今は治療のため全身麻酔でぐっすり眠らされています。

 

ふと無意識に

「これ本当にウチの子ですか?」と近くの看護婦さんに聞いた覚えがあります。

 

あまりの衝撃にしばらく絶望に暮れるしかなかったですが今は先生を信じるしかなかったので我が子の耳元で一言呟いてその日は病院を後にしました。

 

そして夜8時過ぎ奥さんが入院している病院に戻りひとまず検査を受けてるけど大丈夫だよとだけ伝えました。

いずれ分かってはしまいますが今まで頑張ってきてようやく生まれてきた我が子のあんな姿を今日の今日でとてもじゃないけど伝えられませんでした。

 

まだ続きます...